学会長挨拶

日本労働衛生工学会の役割

      日本労働衛生工学会会長    名古屋 俊士
  
 

 

 26年4月から3年間日本労働衛生工学会会長を務める事になりました。微力ですが労働衛生工学会の発展のために精一杯頑張る所存ですので、会員・関係各位の皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

25年11月多くの会員の方々の出席を賜り、労働衛生工学会設立50周年式典を無事終了する事が出来ました。50年の長きにわたり労働衛生工学が、作業現場の改善等に対して貢献してきた役割は、時代を経ても何ら代わることは無く、さらに発展させて後世に引き継がなければ成りません。そのためには、労働衛生工学会として、今後何をしなければならないかを考えたとき、一つは、労働衛生の専門家及び会員の皆様から、労働衛生工学誌に研究論文、解説、調査報告及び短報等を積極的に投稿して頂ける様になることだと考えます。

労働衛生工学の役割は、生産技術や作業工程の変更、原材料の使用方法や条件あるいは作業方法の適正化などによる、有害な作業環境の出現の抑制や主として工学的な手法により作業環境中の有害な因子を排除するための有効な手法の開発等、労働衛生管理における作業環境管理と作業管理の一部に必要な知識と技術を提供することだと思います。そうした折り、厚生労働省に「職場における化学物質管理の今後のあり方に関する検討会」が設置され、「工学的な発散防止抑制措置は、原則として発散源を密閉化する設備、局所排気装置等に限られており、その要件等についても詳細に定められている。このことは、我が国の作業環境の改善をもたらした反面、専門家の創意工夫による自主的な管理の機会が十分与えられてこなかったとの指摘がある。そこで、リスクに基づく合理的な管理を促進するためには、専門家を活用しつつ、作業の実態に応じたより柔軟な発散抑制方法を導入できる仕組みの構築が必要となる。」と専門家の創意工夫が認められる様に提言されました。その結果、平成24年4月「有機溶剤中毒予防規則等の一部を改正する省令」が公布され、局所排気装置以外の発散防止抑制装置の導入が可能となったことは、生産技術の発展とともに、成長してきた学問である労働衛生工学に携わる会員の皆様にとっては、専門性を生かすまたとない活躍の場が巡ってきたと思います。

是非、こうした研究成果を投稿して頂き、50年の歴史ある労働衛生工学誌を学術誌のレベルまで育てて頂くことを期待します。労働衛生工学誌の充実は、日本労働衛生工学会の役割の重要な責務であり、会員の協力無くして実現しないことなので、是非協力をお願いする次第です。

 

最後になりますが、理事会・事務局一丸となって、日本労働衛生工学会の役割を認識し、環境改善等現場に役立つ情報発信源として皆様のご期待に応える所存ですので、労働衛生工学会の発展のために、会員皆様のご協力、ご支援をお願いする次第です。

 

 

 

 

 

 

 

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